未来進行形とは — 未来の「あの瞬間に進行中」を表す形を根本から

現在進行形過去進行形と見てきた進行形の系列に、いよいよ三つめが加わります。未来進行形です。

時制の全体マップで位置を確認しましょう。

単純形 進行形 完了形
現在 現在形 現在進行形 現在完了形
過去 過去形 過去進行形 過去完了形
未来 未来形 未来進行形 ← この記事 未来完了形

進行形の列を縦に貫く最後のピース、それが未来進行形です。

過去進行形の記事で、「進行形の列は be動詞の時制を入れ替えれば縦に貫ける」と予告しました。

時制 意味
現在進行形 am / is / are + -ing 今まさに〜している
過去進行形 was / were + -ing あのとき〜していた
未来進行形 will be + -ing そのとき〜しているだろう

「現在進行形+過去進行形」を理解した今、未来進行形は半分以上できあがったようなものです。be動詞の部分が will be に変わるだけ。新しく覚えることはほとんどありません。

ただし、未来進行形には独特の立ち位置があります。

未来進行形は「進行形の縦系列」と「未来表現の家族」の交差点に立つ形です。

未来表現の記事で、英語には「未来形」という独立した形はなく、will / be going to / 現在進行形 / 現在形 という4つの表現を使い分けるのだと学びました。未来進行形は、その未来表現の家族に「進行のニュアンス」が加わったときに登場する一員です。

進行形の縦系列:
  現在進行形 ─ 過去進行形 ─ 未来進行形 ← 進行形仲間としてこの位置
                                ↑
                          未来表現の家族:
                          will / be going to / 現在進行形 / 現在形
                          + 未来進行形(進行のニュアンス担当)

二つの系列の交差点に立つ——これが未来進行形のちょっと特殊なところです。だから未来進行形には、「単純に未来+進行」を表す基本用法のほかに、「自然な成り行きの未来」や「丁寧な質問」といった独自の用法が育っています。本記事ではこの独自用法も主役の一つです。

まずは進行形の縦系列の延長として、未来進行形そのものを見ていきましょう。

未来進行形とは何か — 「未来のあの一点」で進行中の動作

形と意味は「進行形を未来にスライド」しただけ

未来進行形の形は、will be + 動詞の -ing 形 です。

現在進行形(be + -ing)の be動詞を、will be に変えるだけ。「will + be動詞の原形」で be動詞を未来側にずらしている、と読めば構造はそのままです。

意味も同じ理屈で導けます。現在進行形は「今、〜している状態にある」、過去進行形は「あのとき、〜している状態にあった」でした。これを未来にずらすと——

パーツ 意味
will be (未来に)〜の状態にあるだろう
-ing 形 進行・継続中の動作
will be + -ing (未来に)〜している状態にあるだろう

「未来のある時点で、まさに〜している状態にあるだろう」——これが未来進行形の意味です。現在進行形が「今この一点」、過去進行形が「あのとき」を切り取るなら、未来進行形は「そのとき(未来のあの一点)」を切り取ります。

「未来の一点」を文脈で示す

過去進行形と同じく、未来進行形は「未来のどの一点を切り取るか」を文脈で示す必要があります。「今」のように共有された基準点がないからです。

「未来の一点」の示し方
時刻・時の表現 At 8 PM tomorrow, I will be studying.
別の出来事を示す節 When you arrive, I will be cooking dinner.
文脈の流れ We’ll meet at 7. By then, the show will be starting.

二つめのパターン——別の出来事を示す節と組み合わせる——は、過去進行形での「背景+出来事」と構造が似ています。違いは、すべてが未来の話だという点。「あなたが着いたとき(未来の基準点)」「私は料理をしているだろう(その時点で進行中)」という関係を、will be+-ing が表しています。

進行形は縦に貫ける

これで進行形の縦の列が完成しました。

時制 切り取る「一点」
現在進行形 am / is / are + -ing 今この一点
過去進行形 was / were + -ing あのときの一点
未来進行形 will be + -ing そのとき(未来の一点)

be動詞の時制を入れ替えれば、進行のイメージを時間軸のどの一点にも置ける——進行形の系列はこの原理で貫かれています。未来進行形を理解した今、進行形の縦系列がついに揃いました。

過去進行形のときと同じく、新しく覚えることはほとんどありません。負担は形ではなく、次のセクションで扱う未来進行形ならではの独自の用法のほうにあります。

形のおさらい — will be + -ing

未来進行形の形は、will be + 動詞の -ing 形 です。既習の二つの要素を組み合わせるだけで、新しく覚えることはほぼありません。

主語による変化なし

未来進行形は、主語に関係なくつねに will be で統一できます。will が助動詞なので、主語によって形が変わらないからです。三単現でも will be で、be は原形のまま動きません。

主語
I / you / he / she / it / we / they will be + -ing
  • I will be studying.
  • She will be studying.
  • They will be studying.

すべて will be。主語を意識せずに作れる、進行形の中でいちばんラクな構造です。

肯定・否定・疑問

否定は will の後ろに not、疑問は will を主語の前に出します。will の通常の操作で、do / does は使いません。

肯定 will be + -ing She will be studying.
否定 will not be + -ing She won’t be studying.
疑問 Will + 主語 + be + -ing? Will she be studying?

短縮形は I’ll be / you’ll be / he’ll be / she’ll be / we’ll be / they’ll be。否定は won’t be です。won’t は will not の短縮形、これは未来表現の記事で扱ったとおり。

  • Will you be working tomorrow? — Yes, I will. / No, I won’t.

答え方は will で受けます。be は答えに含めません(× Yes, I will be.)。

-ing のつけ方(おさらい)

-ing 形の作り方は現在進行形・過去進行形と同じ3パターンです。詳細は現在進行形の記事に譲りますが、要点だけ再掲します。

条件 ルール
大多数 そのまま -ing play → playing
語尾が「子音 + e」 e を取って -ing make → making
語尾が「短母音 + 子音1つ」 子音を重ねて -ing run → running

形は以上です。本記事の核心はここから先——3つの用法、とりわけ未来進行形ならではの用法2と用法3です。

未来進行形は「いつ・なぜ」使うのか — 3つの用法

未来進行形の用法は3つに整理できます。

用法 表すもの
未来の時点で進行中 未来のあの一点で進行している動作
自然な成り行きの未来 特に意図せず、流れの中でそうなる未来
丁寧な質問・依頼 相手の予定を尋ねる、柔らかい言い方

用法1は進行形の縦系列としての本流。用法2と3が、未来進行形ならではの独自用法です。順に見ていきましょう。

用法1:未来の時点で進行中の動作

最も基本の用法です。未来のある時点を指して、「そのときまさに〜しているだろう」を表します。

  • At 8 PM tomorrow, I will be studying.(明日の8時、勉強しているだろう)
  • This time next week, we will be flying to Paris.(来週の今ごろ、パリへ飛行機で向かっているだろう)
  • When you arrive, I will be cooking dinner.(あなたが着くころ、夕食を作っているだろう)

at 8 PM tomorrow, this time next week のような「未来の特定の時点」を示す表現や、when 節と組み合わせて、その瞬間にカメラを向けるイメージです。現在進行形が now と、過去進行形が at 8 PM last night と組むのと、構造はまったく同じです。

用法2:自然な成り行きの未来(will との対比が鍵)

ここからが未来進行形の独自用法です。

未来進行形は、「特に意図したわけではなく、自然な流れの中でそうなる未来」を表すことができます。日本語の「〜することになっている」「〜することになるだろう」に近い感覚です。

  • I’ll be seeing him tomorrow anyway.(どのみち、明日彼と会うことになっているから)
  • We’ll be passing your house on the way.(途中、あなたの家のそばを通ることになる)
  • I’ll be going to the supermarket later, so I can pick up some milk.(あとでスーパーに行くことになっているから、ミルクを買ってこられるよ)

これらの文に共通するのは、「自分が意志を持って決めた」というよりも、「予定や流れの中で自然とそうなる」というニュアンスです。

will vs will be -ing の決定的な違い

ここで効いてくるのが、未来表現の記事で学んだ will との対比です。

表すもの ニュアンス
will 意志・予測 「そうしよう」「そうなるだろう」(話し手の意志・判断が乗る)
will be -ing 自然な成り行き 「自然とそうなる」(意志を含まない、流れの中で起きる)

同じ「明日彼に会う」でも——

  • I will see him tomorrow.(明日彼に会う/意志を持って会う/会うと決めている)
  • I will be seeing him tomorrow.(明日彼と会うことになっている/予定の中で自然と会う)

前者は「会うぞ」という意志がにじみます。後者はもっと中立的で、「自分の意志とは関係なく、流れとしてそうなる」という感じ。だから後者は「ついでに何かを頼める」流れの中で自然に出てきます。

この対比は、依頼や申し出を柔らかくしたいときにとくに効きます。

  • I’ll be going to the post office. Can I send your letter too?(郵便局に行くから、ついでにあなたの手紙も送ろうか?)

I’ll go to the post office. と意志を込めた言い方より、will be going to で「ついでに行くことになっている」と言うほうが、押しつけがましさが消えて自然です。

用法1の「未来の時点で進行中」と用法2の「自然な成り行き」は、外見上は同じ形(will be + -ing)です。区別は文脈次第——「いつ」を示す語があれば用法1、なければ用法2の可能性が高い、と考えると整理できます。

用法3:丁寧な質問・依頼

未来進行形は、相手の予定を尋ねるときに、will の直接的な質問よりも柔らかい言い方になります。

  • Will you be using the car tonight?(今夜、車を使う予定?)
  • Will you be staying for dinner?(夕食まで残る予定ですか?)
  • Will you be coming to the meeting?(会議に来る予定ですか?)

これらと、will を使った質問を比べてみてください。

ニュアンス
Will you use the car tonight? 「使う?」と意志を直接尋ねる(やや直球)
Will you be using the car tonight? 「使う予定?」と相手の予定を確認する(柔らかい)

なぜ未来進行形だと柔らかくなるのか。Will you …? は相手の意志を問う形(依頼や勧誘になる)でしたが、Will you be -ing …? は「あなたの予定の中で、そうなる流れになっていますか?」と聞いているニュアンスです。相手に「どうする?」と決断を迫らず、すでにある予定を確認する形なので、押しつけ感が薄まります。

ビジネスや丁寧な場面で、相手の予定を確認したいときに重宝する言い方です。

  • Will you be needing anything else?(ほかに何か必要ですか?/店員などが客に対して)
  • Will you be joining us for lunch?(昼食、ご一緒されますか?)

「あなたの予定として、〜することになっていますか?」——この感覚で使うと、未来進行形が丁寧表現として活きてきます。

つまずきポイント

落とし穴1:will との取り違え(意志か成り行きか)

未来進行形を学んだあと、will と will be -ing の使い分けでつまずくケースが多いです。セクション4の用法2で見たとおり、両者は「意志を含むか・成り行きか」で性質が分かれます。

  • I will help you.(手伝うよ/意志を持って手伝う)
  • I will be helping you.(手伝うことになっている/予定として)

この違いを意識せずに will be -ing を使うと、不自然な文ができます。

  • 不自然:(電話が鳴って) I’ll be getting it.
  • 自然:(電話が鳴って) I’ll get it.

「電話が鳴ったから出る」は、その場で生じた意志です。これを未来進行形にすると「電話に出ることになっている」という、状況に合わないニュアンスになります。とっさの意志は will、自然な成り行きや予定は will be -ing——この区別を意識しておきましょう。

落とし穴2:状態動詞を未来進行形にしてしまう

現在進行形過去進行形で扱った「状態動詞は進行形にしない」というルールは、未来進行形にもそのまま当てはまります。know, like, want, have(所有), believe などの状態動詞は、未来でも進行形にできません。

  • 誤:I will be knowing the answer tomorrow.

  • 正:I will know the answer tomorrow.

  • 誤:She will be wanting a coffee.

  • 正:She will want a coffee.

理由は現在進行形のときとまったく同じです。状態動詞は「動作」ではなく「状態」を表すので、「進行中」という概念と相性が悪い——現在でも過去でも未来でも、この本質は変わりません。

「状態か動作か」で進行形の可否を判断する習慣は、進行形のすべての時制で共通です。

落とし穴3:時・条件のまとまりの中で未来進行形を使う

未来表現の記事の落とし穴3で扱ったとおり、when, if, before, after, until などで始まるまとまりの中では、内容が未来のことでも will を使わず現在形にする、というルールがありました。

このルールは未来進行形にも適用されます。when / if 節の中では、未来進行形を使いません

  • 誤:When you will be arriving, I will be cooking.

  • 正:When you arrive, I will be cooking.(あなたが着くころ、料理をしているだろう)

  • 誤:If it will be raining tomorrow, I will stay home.

  • 正:If it rains tomorrow, I will stay home.

when / if のまとまりの中は「条件を提示する」役目なので、未来の印(will や will be)はメインの文のほうに任せ、まとまりの中は現在形でシンプルに置く——という分担になっています。詳しいしくみは接続詞・副詞節の記事で扱う予定です。

なお、when / if 節の中で「進行中」を強調したいときは、現在進行形を使うことがあります(When you are sleeping, I will be working. / あなたが寝ている間、私は仕事をしているだろう)。未来進行形にはしませんが、現在進行形なら使える、という点に注意してください。

落とし穴4:be going to との混同

「be going to も未来を表す表現でしょ? それを進行形にしたら未来進行形では?」と思ってしまうミスです。実際にはこの二つは別物です。

  • I am going to study tomorrow.(明日勉強するつもり/be going to の未来)
  • I will be studying tomorrow.(明日勉強しているだろう/未来進行形)

be going to は、形のうえでは「going の現在進行形」と同じ構造ですが、未来表現として一つのまとまりとして機能します。「be going to + 原形」で「〜するつもり」を表します。

一方、未来進行形は「will be + -ing」で「未来のある時点で進行中」を表します。

形も意味も別物なので、混同しないようにしましょう。be going to は未来表現の記事で扱ったとおり「前から決めていた意図/根拠ある予測」を表す、未来表現の家族の一員です。

まとめ早見表

未来進行形の3つの用法

用法 表すもの 例文 目印
未来の時点で進行中 未来のあの瞬間に進行している動作 At 8 PM tomorrow, I will be studying. at 8 PM tomorrow, this time next week
自然な成り行きの未来 意志ではなく流れでそうなる未来 I’ll be seeing him tomorrow anyway. anyway, on the way, later
丁寧な質問・依頼 相手の予定を柔らかく確認 Will you be using the car tonight? ビジネス・丁寧な場面

形の作り方

肯定 will be + -ing She will be studying.
否定 will not be + -ing She won’t be studying.
疑問 Will + 主語 + be + -ing? Will she be studying?

主語による変化なし。短縮形:I’ll be / you’ll be / he’ll be / she’ll be / we’ll be / they’ll be、否定は won’t be。答え方は will で受ける(Yes, I will. / No, I won’t.)。

will vs will be -ing の対比

ニュアンス
will + 原形 意志・予測(話し手の判断が乗る) I will help you.(手伝うぞ)
will be + -ing 自然な成り行き(意志を含まない) I’ll be helping you.(手伝うことになっている)

進行形の縦系列(完成)

時制 切り取る「一点」
現在進行形 am / is / are + -ing 今この一点
過去進行形 was / were + -ing あのときの一点
未来進行形 will be + -ing そのとき(未来の一点)

つまずきチェックリスト

こんなとき 正しくは
とっさの意志で will be -ing を使う 反射的な意志は will(I’ll get it.)
know, want, like を未来進行形にしたくなる 状態動詞は未来でも進行形にしない
when / if 節の中で未来進行形を使う 節の中は現在形(When you arrive, I will be cooking.)
be going to と未来進行形を混同 別物。be going to は意図・予測の未来表現

判断に迷ったら、未来進行形の中心イメージに戻ってください——未来のある時点で進行中の動作を切り取る、または 意志を含まない自然な成り行き。「いつ進行中か」を指す表現があれば用法1、なければ「自然な流れ」のニュアンスを疑う、という順で考えると整理できます。

次に読むとよい記事

未来進行形までで、進行形の縦系列(現在・過去・未来)がついに完成しました。残るは完了形の縦系列の完成(未来完了形)、そして時制を土台とした発展領域への展開です。

  • 未来完了形(作成予定)— 完了形の縦系列の最後のピースです。「未来のある時点までに完了している」という、過去完了形を未来にスライドさせた形です。これで時制マップが完全に埋まります。
  • 未来表現 — 未来進行形の親戚にあたる4表現(will / be going to / 現在進行形 / 現在形)の使い分けを扱った記事です。未来進行形が未来表現の家族の一員だという話を、家族全体で確認したいときに。
  • 現在進行形 — 未来進行形の起点となる形。「進行形のイメージとは何か」を原点に戻って確認したいときに。
  • 過去進行形 — 未来進行形と同じく、現在進行形を別の時点にスライドさせた形です。スライドの考え方を別の系列で確認したいときに。
  • 助動詞(作成予定)— will は助動詞の代表格です。「主語で形が変わらず、後ろは原形」という will の性質は、can / must / may など他の助動詞にも共通します。完了形まで進んだ今、助動詞の世界へ進むのは自然な流れです。