一文でいうと
仮主語とは、長くなる本当の主語を文の後ろに回し、空いた主語の位置に形式的に置く it のことです。
It is difficult to learn English.(英語を学ぶことは難しい)の it が仮主語です。本当の主語は to learn English ですが、これを先頭に置くと頭が重くなるため、代わりに it を置いて主語を後ろに回します。
どう捉えるか
仮主語は「本当の主語が来るまでの、場所取り役の it」と捉えるとわかりやすくなります。英語は主語のない文を嫌うため、本当の主語を後ろに回したときに空いてしまう主語の席を、it で埋めておくのです。
- To learn English is difficult.(頭が重く、やや不自然)
- It is difficult to learn English.(itが場所取り、本当の主語は後ろ)
この it 自体は「それ」という意味を持たず、何も指していません。文の形を整えるためだけに置かれる、いわば形式的な主語です。to不定詞のほか、that節(It is true that …)を後ろに回すときにも使われます。
よくある混同:指すものがある it との見分け方
仮主語の it と、普通の代名詞の it は形が同じなので混同しやすいのですが、「何かを指しているかどうか」で区別できます。代名詞の it は前に出た特定のものを指しますが、仮主語の it は何も指さず、本当の主語は文の後ろにあります。
| 例文 | it の正体 | |
|---|---|---|
| 代名詞の it | I bought a bag. It is red.(それは赤い) | 前の a bag を指している |
| 仮主語の it | It is fun to play tennis.(テニスは楽しい) | 何も指さない。本当の主語は to play tennis |
見分けるコツは、「その it が何を指すかを言えるか」を問うことです。指すものを答えられれば代名詞、答えられず後ろに本当の主語(to不定詞やthat節)があれば仮主語です。
まとめ
| 項目 | 仮主語の it | 代名詞の it |
|---|---|---|
| 指すもの | 何も指さない | 前に出た特定のもの |
| 本当の主語 | 文の後ろにある | it 自身が主語 |
| よくある形 | It is … to do / that … | It is red. など |
| 役割 | 主語の位置の場所取り | 名詞の言い換え |
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仮主語は、主語や文の要素の理解が土台になります。文の組み立て方から確認するのがおすすめです。