直接目的語・間接目的語とは?― 「〜を」と「〜に」の役割分担

直接目的語とは動作が直接向かうモノ(〜を)、間接目的語とはその受け取り手(〜に)のことです。SVOOで目的語が2つ並ぶときの役割分担を、理由から簡潔に解説します。

一文でいうと

直接目的語とは動作が直接向かう対象(「〜を」)、間接目的語とはその対象の受け取り手(「〜に」)のことです。

I gave him a book.(彼に本をあげた)では、a book が直接目的語、him が間接目的語です。目的語が2つ並ぶ文(第4文型・SVOO)で、この2つの役割分担が問題になります。

どう捉えるか

2つの目的語は「動作が直接及ぶのはどちらか」で捉えるとわかりやすくなります。give(与える)という動作が直接向かうのは、与えられるモノ(本)です。人(彼)は、そのモノを受け取る相手です。

  • I gave him(受け取り手=間接目的語) a book(与えられるモノ=直接目的語).

動作が直接届くモノが直接目的語、それを受け取るヒトが間接目的語、という関係です。多くの場合、直接目的語は「〜を」、間接目的語は「〜に」と訳せます。語順は〈間接(ヒト)+直接(モノ)〉が基本です。

なお、間接目的語は前置詞を使って後ろに回すこともできます。その場合は to や for を伴い、語順が変わります。

  • I gave a book to him.(彼に本をあげた)→ 間接目的語を to で後置

よくある混同:どちらが直接・間接かの見分け方

2つの目的語のどちらが直接でどちらが間接かは、語順だけで機械的に覚えると取り違えます。位置ではなく、「動作が直接向かうモノはどちらか」で判断します。

例文説明
give him a book の him を直接目的語と考える位置(前だから)で誤判断
与えられるモノ a book が直接、受け取る him が間接動作が直接及ぶ対象で判断

見分けるコツは、「その動作が実際に手渡す・移動させているモノはどれか」を問うことです。移動するモノが直接目的語、それを受け取る相手が間接目的語です。

まとめ

項目直接目的語間接目的語
何を指すか動作が直接向かうモノその受け取り手
日本語訳の目安「〜を」「〜に」
基本の語順後(ヒトの後ろ)前(モノの前)
後置するときそのままto / for を伴う
例(gave him a book)a bookhim

次に読むとよい記事

直接・間接目的語は、第4文型(SVOO)の理解とセットで学ぶと定着します。